相手をこんなふうに変えてやろうとか、相手に何か働きかけてやろうとするよりも、自分が変わってやろうという気持ちが、良好な人間関係の秘訣である
– 内藤誼人 –
他人に期待などしなければ、つまらないことで感情的にならずに済ませることができる。こうすれば人間関係に波風も立たなくなり、円満に誰とでも付き合える
– タモリ –
一言で人間関係といっても、どれほど複雑でどれほど理不尽で…というのは個々に違いますが、いくら相手を変えようと頑張っても余計に対立するだけ、また変わって欲しい、いなくなって欲しいという期待を持つと、それが実現していないわけですから余計にストレスを溜めるのです。
相手を変えようとする努力や期待よりも、自分が気にしない、自分が上手に柔軟に交わす術を身につける努力の方が結果的には自分を楽にしてくれるはずです。
真面目な人
人間関係で悩みやすい人には、明確な特徴があります。それは一言で言うと「真面目」だということです。いわゆる「いい人」と言い換えてもいいでしょう
– 心屋仁之助 –
これは決して真面目がダメだとか不真面目がいいのだと言っているのではないと思います。要するに人間関係というのは、必ず人それぞれのタイプがあって合う人には合うし、合わない人はどんなに真面目に接しても合わないんです。ですから合わない人に対して、真面目に接しようとするからストレスが溜まるんです。この人とは合わないのだと。その合わない上で、良い意味で適当に接して必要以上に自分を追い込まないことが大切でしょう。
短期だけでは分からない人との関係
若いうちから人とのつながりを大切にしておくと、40代くらいになって効いてきます。人間関係も、短期的な結果を求めず長期的な視点をもって育てて欲しいと思います
– 心屋仁之助 –
人間関係といっても職場の上下関係や同僚、部下との関係、また恋愛、部活など人と関わるところ全てが人間関係になるわけですが、嫌な人間関係も捉え方、取り組み方によって有益なものになる場合も当然あります。人を観察する力が身に付いたり、こういう難しい人はどうすれば機嫌が良くなるのか?難しそうな人だと思っていたけど実は単純な人かも?そうやって人間の観察力を身につける為には様々なタイプの人と接した方が良いのです。
そしてその洞察力が恋愛であったり、他の人間関係など様々な場面で活かされてくるのです。生きている限り必ず人と何らかの関わりを持っていくので、短期的な視点だけで嫌な経験と思いこまないことでしょう。そしてこれが先ほどの真面目過ぎるということでもあるのではないでしょうか。
被害者意識
どんな人間関係のトラブルも解決するにあたって最初に捨てなければならないのは「自分が否定されている」という被害妄想です
– 江原啓之 –
人間関係の辛さというのは一体何なのか?それは自尊心が傷つけられたり、自分が恥ずかしい思いをしているといった自分が自分に対して何を思っているかなのです。そして先輩、後輩、あるいは上司、部下など環境的に上下が出来上がっている人間関係もありますが、被害者意識を捨ててみるのも大切です。
被害者と思うから、なかなか変わっていかない、バリアを張ってしまっているから打ち解けられないという場合もあります。誰だって部活に入り立ての頃は新人、後輩になり社会人でも20代前半や中間は、周りは先輩が多いので萎縮してしまうことがあるのですが、ある程度年数を経てば、誰だって先輩よりも後輩が増えていきます。
大体の人間関係というのは上下関係で悩むのです。だからこの上下でない環境、つまり先輩が卒業したり、転勤したり、あるいは後輩が増えたりすると、今までの上下からの苦しみは、どんな環境であっても緩和されていくので、今は我慢しかないかなと思うのもありですし、変化のしない環境はありませんから、人間関係をどうにかしようという悩みというよりも今を乗り越えよう、気にしないで過ごそうとする術を身につけるのも重要ではないでしょうか。